もう随分昔のことになるが、YMOがラジオに出ていたことがある。そこで、「新しいことわざを考えよう」というようなコーナーがあって、確か細野晴臣さんが
「猫にこんばんわ」
ということわざを提出していた。
その意味は、
「猫にこんばんわと言っても何も返事してくれない」
とのことであった。
言うまでもないがもともとのことわざは「猫に小判」である。
その時に他の誰かが、坂本さんなのか高橋さんなのかは覚えていないが、
「はにわにははにわを」
ということわざを提出していた。
その意味は何だったのか忘れた。ただあまりに無意味なことわざだったので覚えているのだ。
言うまでもないがもともとのことわざは「目には目を 歯には歯を」である。
そう言えばこの「目には目を 歯には歯を」の原点である「ハンムラビ法典」は現代の人が聞くと厳罰主義のように聞こえるが、もともとは「報復は正確に被害と同等でなければならない」という意味のようで、つまり「目をつぶされただけで相手を殺したりしてはいけませんよ 歯を折られただけで相手を殺したりしてはいけませんよ」という過剰な報復を防ぐものであった、という説もある。
その時代では「人にやさしい法律」だったのかも知れない。制度の意味など時代によって変わってしまうのだ。
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